キャセイパシフィック航空 アジア初の「法人企業向けSAF(持続可能な航空燃料)プログラム」を開始
法人顧客と連携し香港国際空港で初めてSAFを使用
当プログラムは、AIA、Airport Authority Hong Kong (AAHK)、DHL Global Forwarding、HSBC、Kintetsu World Express(KWE)、PwC China、Standard Chartered、Swire Pacificの8社の協力によりスタートします。気候変動対策リーダーとしてこれらの企業は、SAFの活用を通じて航空輸送業界における再生可能エネルギーの普及を促進し、ビジネストラベルや航空輸送が与える気候変動への影響を低減することに取り組んでいます。
SAFは、代替燃料を使用した航空機が商業運航に広く導入されるまでの今後数十年間で、航空会社の脱炭素化を実現するための最も重要な方法と考えられています。最新技術をもって製造されるSAFは、従来の化石燃料と比較すると、ライフサイクルベースで最大100%の炭素排出量を削減することが可能になります。
このプログラムに使用するSAFは、使用済み食用油と動物性油脂の廃棄資源から作られています。これは、当社の「法人企業向けSAF(持続可能な航空燃料)プログラム」の燃料サプライヤーであるペトロチャイナとシェルの支援により実現しました。香港国際空港におけるSAF導入の開始は、サプライチェーンや政府各部門を含むステークホルダーの協力によるものです。このプログラムで使用されるSAFは、既存の航空燃料供給インフラを活用しており、今後、香港国際空港において継続してSAFを供給するための重要な位置づけとなります。
キャセイパシフィックは、2050年までに炭素排出量を完全にゼロにするという目標に向け、グリーン・リカバリーと長期的な移行に向けた多方面からのアプローチに取り組んでいます。キャセイパシフィックの炭素削減ロードマップには、SAFの活用拡大以外に、航空機の最新鋭化、業務効率の改善、航空機の脱炭素化に向けた新たな技術躍進、FLY Greenerプログラムによる「カーボンオフセット」購入の機会をご提案しています。
「私たちは、特にアジアにおいて、SAFの本格的な活用に向けて業界のパイオニアとしての役割を果たし続けています。昨年、私たちは世界で初めて2030年までに全燃料使用量の10%にSAFを使用する目標を発表しました。その後大きな進展があり、地元当局や燃料供給会社の力強いサポートをいただき、香港国際空港でのSAFの燃料供給が現実となったことを嬉しく思っています。また、パートナー8社に加え、他の企業からも積極的な賛同を多くいただきました。私達はビジネストラベルや航空貨物輸送など企業活動の中で生じる二酸化炭素排出の削減に取り組んでいくため、他の企業の皆様からの参加も歓迎いたします。気候変動は世界的な課題の1つであり、私たちは協力して取り組む必要があります。この「法人企業向けSAF(持続可能な航空燃料)プログラム」の導入は、同様の考えを持つ他の団体や企業に参加してもらうための重要なステップであると考えています。航空会社だけでなく、旅客・貨物輸送のエンドユーザーに至るまで、航空バリューチェーンがこの領域に強い関心を寄せていることをSAFサプライチェーンに示す最初のステップでもあります。」(キャセイパシフィックの最高経営責任者、オーガスタス・タンのコメント)
「気候変動は待ったなしの状況であり、そのような中でローンチパートナーとして本プログラムに参画できることを大変光栄に思います。これは50年以上にわたる同社とのパートナーシップの重要なランドマークとなるでしょう」と述べました。」(日本から唯一のローンチパートナーである株式会社近鉄エクスプレス(本社:東京都港区)の鳥居伸年代表取締役社長のコメント)
「企業向け持続可能な航空燃料(SAF)プログラム」の詳細はこちらよりご確認ください。(英語のみ)
(https://www.cathaypacific.com/cx/en_HK/about-us/sustainability/climate-action/corporate-sustainable-aviation-fuel-programme.html)