キャセイ、2023年度サステナビリティレポートを公開
継続的かつ新たなコミットメントにより航空業界のサステナビリティ推進を牽引
2024年4月22日月曜日
キャセイ(本社:香港、最高経営責任者:ロナルド・ラム)はこのたび「2023年度サステナビリティレポート」を公開しました。当社は、航空業界におけるサステナビリティの推進のリーダーとして飛躍を続けています。今回のレポートは、当社のサステナビリティへの取り組みにおける、目標達成に向けたコミットメントとその進捗、そして新たな目標設定について、お客様、パートナー、行政機関、従業員をはじめとするステークホルダーのみなさまに報告することを目的としています。
「2023年度サステナビリティレポート」の主なポイントは以下の通りです。
- 短期的な気候変動緩和対策に関するコミットメント
2050年までにCO₂排出ネットゼロを達成するというコミットメントに基づき、2030年までに炭素強度(エネルギー消費あたりの二酸化炭素排出量)を2019年の数値から12%改善するという新たな短期目標を設定しました。目標達成に向け、引き続きSAF(持続可能な航空燃料)の利用促進、機材の刷新、運航管理の改善に注力していきます。
- SAF(持続可能な航空燃料)の利用促進
炭素強度を軽減する新たな目標と、CO₂排出ネットゼロを達成するための長期的な施策として、SAFの利用促進は最も重要な取り組みです。キャセイは、域内における更なるSAFのサプライチェーン構築、海外の空港では初となる商業便へのSAF給油のほか、企業向けSAFプログラムでは顧客企業やNGO組織との提携を推進しています。
- 持続可能な資源利用の促進
キャセイパシフィックにおける機内で提供している乗客一人当たりの使い捨てプラスチック製品の数は2019年は平均7.7個でしたが、新たに2025年までに1.5個に減らすことを目指しています。また機内の廃棄物量を、2030年までに2019年より30%削減することを目標としています。これらの目標は、サプライチェーンの上流工程でリサイクル素材などサステナブルな原料を選択し、また機内食用食器類などをリサイクルまたは再利用をするなど、循環型経済のコンセプトを製品やサービスの開発に取り入れることで実現します。
- 香港社会の活性化
キャセイは「キャセイ・ボランティア・チーム」の取り組みとして、香港特別行政区の若者の就業・教育支援プログラム「Strive and Rise Programme」に協力し、「キャセイ・コミュニティ・フライト」や「アビエーション・エクスプロレーション・デイズ」など若年層を中心とした様々な教育プログラムに取り組み、香港社会の活性化に貢献しています。
「サステナビリティの取り組みは『人々の人生を前進させる』というキャセイの目標の一部です。現在と将来の世代のために、持続可能かつ責任ある方法でこの目標を達成するには、我々は一丸となって努力することが必要です。当社は、持続可能な未来を切り開く『Greener Together』という信念のもと、模範となり、より持続可能な未来を実現することを目指しています。
気候変動対策、素材と廃棄物に対する取り組みは、当社の環境問題に対する取り組みにおける優先分野です。SAF(持続可能な航空燃料)の先駆けとして、私たちはアジアでのSAFに関するパートナーシップとSAFの普及を加速させることを引き続き主導していきます。また、使い捨てプラスチックと廃棄物削減の明確なロードマップを設定し、循環型ソリューションへの移行に尽力しています。その一方で、「香港社会に積極的に貢献する」という当社の長年のコミットメントに沿い、若者の育成に主眼を置いた数多くの地域社会貢献活動に取り組んでいることを誇りに思います。」(キャセイグループ最高経営責任者(CEO)ロナルド・ラムのコメント)
「2023年度サステナビリティレポート」の詳細はこちらをご参照ください。
キャセイの持続可能性に関する取り組みについては、こちらをご覧ください。