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キャセイパシフィック航空 ソノコとのリースパートナー契約を締結

医薬品輸送のための温度管理コンテナ「ファーマポート360」を直接リース可能に

キャセイパシフィック・カーゴは、貨物輸送に際して利用される定温保証梱包の分野で世界をリードするソノコ・サーモセーフ(Sonoco ThermoSafe)と、温度管理コンテナである「ファーマポート360(PharmaPort 360)」のリースに関する新たなパートナーシップ契約の締結を発表しました。

 

今回のパートナーシップ契約により、医薬品輸送を必要とする荷主は「ファーマポート360」を直接キャセイパシフィック・カーゴからリースすることが可能となります。キャセイパシフィック航空は、国際航空運送協会(IATA)が策定した医薬品輸送に関する国際品質認証であるCEIVファーマを取得した香港で最初の航空会社で、温度と時間の厳格な管理が求められる高価値な医薬品の航空輸送に際して、世界各地の荷主へ先進のハイブリッド・オプションを提供することで、キャセイパシフィック・カーゴの物流プロダクトのひとつである「Pharma LIFT(医薬品輸送)」のさらなる拡充を図ります。

 

キャセイパシフィックの貨物サービス部門ジェネラルマネージャーであるフロスティ・ラウは「ソノコの製品は高品質で定評があり、私どもが提供する高いサービス水準と合致します。他に類を見ない世界初のパートナーシップを、ソノコ・サーモセーフとの間で結べたことを嬉しく思います。今回の新たな提携は、人命を救う貴重な医薬品の航空輸送における一貫したソリューションを世界各地の荷主へ提供することに大きく寄与すると確信しています」と述べています。

 

「ファーマポート360」には、極めて高い精度で+5℃の温度を保つ独自のハイブリッド技術が採用されています。充電が完了した「ファーマポート」は、それ以外のエネルギーや放熱用コンプレッサーなどに頼ることなくアクティブ型定温コンテナと同等の性能を発揮します。

 

「ファーマポート」のハイブリッド技術はバッテリーを電源としながら、貨物の空輸時に使用されている競合のアクティブ型コンテナを大幅に上回る稼働時間を実現するとともに、トラック輸送が長時間に及ぶ場合にも冷蔵トラックの手配を不要とします。さらに、「ファーマポート」には米連邦航空局(FAA)より認可を取得した統合遠隔測定システムが搭載されており、積載重量や外気温に関するクラウドベースのデータを全地球測位システム(GPS)による正確な位置情報とともにリアルタイムで伝えます。

 

ソノコ・プロテクティブ・ソリューションズのグローバルマーケティング&事業開発取締役であるヴィシャール・クシャラニ氏は「厳密に+5℃の温度を保つハイブリッド技術を採り入れた『ファーマポート360』は、業界最高レベルのアクティブ型温度管理能力とサプライチェーンの全行程において温度や位置の情報をリアルタイムで提供する機能を兼ね備えています。取り扱いも容易であり、多様な輸送形態に対応します」

 

「統合遠隔測定システムの開発に多くの時間を費やし、高度な可視性を提供し製品損失が生じるあらゆる可能性を排除することに注力しました。『ファーマポート』のデータサービスを活用することで、個々のコンテナの内部と外部の温度や、位置に関する情報を随時確認できることから、輸送サプライチェーンにおいていかなる問題が生じた場合にも的確に対応することが可能となります」と述べています。

 

キャセイパシフィックについて

キャセイパシフィックグループは約200機の運航機材を所有し、香港を拠点にアジア、ヨーロッパ、オーストラリア、北米、アフリカの計200都市以上に旅客・貨物の定期便を運航しています。キャセイパシフィックは国際航空貨物を取り扱う世界最大の航空会社のひとつで、世界46都市への貨物専用便を運航するとともに、キャセイパシフィックとキャセイドラゴン航空が運航する旅客便を活用した貨物輸送を手がけています。キャセイパシフィックが運航する貨物専用機は、14機のボーイング747-8F型機と6機のボーイング747-400ERF型機(航続距離延長型貨物専用機)の、計20機のボーイング747型機で構成されています。詳細はwww.cathaypacific.co.jpで紹介しています。

 

キャセイパシフィック・カーゴ・ターミナルについて

総工費59億香港ドルを投じて香港国際空港に建設されたキャセイパシフィック・カーゴ・ターミナルは、最先端技術を駆使した世界最大級の貨物ターミナル施設で、世界有数の航空貨物輸送拠点である香港のさらなる地位向上を後押しする貨物処理能力の増強をもたらしています。

 

業務効率と環境デザイン、サービスレベルの新たな基準を確立したキャセイパシフィック・カーゴ・ターミナルは、全ての航空会社が利用できる共用施設として、年間260万トンもの貨物処理能力を備えています。詳細はwww.cathaypacificcargo.com(英語)で紹介しています。

 

ソノコ・サーモセーフについて

ソノコ・サーモセーフはソノコの事業部門のひとつで、医薬品や生物製剤、ワクチンといった厳格な温度管理が求められる製品の安全かつ効率的な輸送を可能にする定温保証梱包の分野で世界をリードしています。

 

ソノコ・サーモセーフが提供する輸送ソリューションは顧客へのリスクを軽減するとともに、サプライチェーンのあらゆる行程で製品の有効性を確保します。南北アメリカ、欧州、アジアの各地で事業を展開するソノコ・サーモセーフは冷蔵や冷凍、あるいは常温管理の分野で業界をリードする先端技術に基づいた多彩な製品群を揃えています。またソノコ・サーモセーフのISC Labs®では個別の設計デザインや試験サービス、規制要件を満たすための規格認定サービスなど革新的な梱包ソリューションの提供に取り組んでいます。詳細はwww.thermosafe.com(英語)で紹介しています。

 

 

 

ソノコについて

1899年に設立されたソノコは世界各地で様々な消費者包装、工業包装、保護包装、展示・包装サプライチェーン関連のサービスを提供しています。年間売上高は約48億ドルにのぼり、世界33カ国の300カ所以上もの拠点で2万人のスタッフとともに、世界で最もよく知られたブランドへ約85カ国でサービスを提供しています。

 

ソノコは2018年1月、再びフォーチュン誌の「世界で最も賞賛される企業」に選出され、包装カテゴリーで第1位の栄誉に輝いています。同業他社が並みいる中、ソノコは革新性、企業資産活用、社会的責任、財務健全性、長期的投資価値、製品やサービスの質、国際競争力を含めたほとんどの分野で最高の評価を獲得しています。詳細はwww.sonoco.com(英語)で紹介しています。