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キャセイパシフィック航空グループ 世界各地の恵まれない子供とネパール大地震復興支援に約2,000万香港ドルを寄付

キャセイパシフィック航空グループと香港ユニセフ協会は先頃、2015年度の機内募金活動「チェンジ・フォー・グッド」による乗客からの寄付金と同グループのスタッフへの呼びかけで集まった寄付金の総額が約2,000万香港ドル(1香港ドルは約13円)にのぼったと発表しました。

今回の寄付金のうち、1,390万香港ドルは世界各地の恵まれない子供たちの暮らしを改善するためにユニセフが継続的に展開する支援活動に利用される一方、600万香港ドルは昨年4月のネパール大地震による被災者への救援物資や復興に向けての様々な活動の支援に充てられます。

キャセイパシフィック航空のアイヴァン・チュー最高経営責任者は「私どもは香港ユニセフとの協力により、両替して余った少額貨幣を有意義に活用するために機内で乗客からの寄付を募る『チェンジ・フォー・グッド』を実施できることを光栄に思っています。1991年の開始以来、ユニセフの活動を支援するために集めた募金総額は1億6,500万香港ドル以上にものぼっています。この場を借りて募金に協力してくれた乗客の皆様、そして香港ユニセフとの募金活動にボランティアで参加してくれた多くのスタッフに感謝の意を表します」と述べています。

香港ユニセフ協会のジュディー・チェン会長は、キャセイパシフィック航空による支援に感謝するとともに、「『チェンジ・フォー・グッド』は直接的な募金活動として定着しています。世界150カ国以上の発展途上国の子供たちの命と健康を守るためにユニセフが行っている支援活動は、長期にわたる継続が大切ですが、その意味でも多大な貢献を果たしています。2015年には、ユニセフが定期的に展開している様々なプログラムを通じて集めた財源と資源のうち、55%はアフリカ大陸のサハラ砂漠以南で貧困に窮する地域と村、19%は中東および北アフリカ、17%はアジア、9%はその他の地域における支援活動で活用されています。貴重な財源と資源は保健、教育、青少年の保護、滋養、社会での受け入れ、水と衛生、HIV・エイズの各分野において戦略に則った成果をあげるための支援に充てられています。今後、より多くの方々が『チェンジ・フォー・グッド』への募金を通じて、過酷な状況に置かれた子供たちへの支援に参加してくれることを強く願っています」と述べています。

また、キャセイパシフィック航空では大規模な自然災害に際してもスタッフの派遣や寄付、被災地への救援物資や救助およびボランティア人員の航空輸送などによる対応を迅速に展開しています。2015年5月にはネパール大地震発生から2週間で、通常の募金活動であれば2ヶ月以上もの期間を要する260万香港ドルの寄付金がキャセイパシフィック航空と香港ドラゴン航空の乗客から寄せられました。これにスタッフ募金による170万香港ドルと会社が拠出した同額の寄付金を合わせた計600万香港ドルが、ユニセフのネパールにおける緊急支援活動のために贈られました。

チェン会長は「2015年にネパールを襲った地震に際して、ユニセフでは1億2,000万米ドルもの寄付金を募るとともに人道支援に向けての対応にあたりました。財源の80%は教育、水と衛生、保健、青少年の保護、滋養の各分野で必要とされた支援に向けられました。この一環として、緊急支援センターを各地に開設して人命救助のための医療サービスや伝染病の感染防止対策などに取り組むとともに、栄養失調の子供に向けてすぐに食べられる栄養補助食料の配給、さらに被災した地域社会への水処理装置や衛生管理キットの配布を通じた緊急かつ持続性のある給水活動の支援に努めました。このような活動を含め、キャセイパシフィック航空からの600万香港ドルもの寄付金は、ネパールで被災した子供とその家族の人命救助や被災地の復旧作業を支援するための貴重な追加財源として役立てられています」と加えています。

今年7月にはキャセイパシフィック航空のスタッフ11人で構成されたボランティアチームがユニセフ主催によるネパールのビルガンジとカトマンズへの訪問に参加し、地震で数多くの家屋や学校が倒壊したのを受け、ユニセフが早期に開設した臨時学習センターを視察。子供たちが安心して学べる環境が提供されているのを目の当たりにすることで、寄付金が震災からの復興支援にいかに役立てられているかを実感していました。

ボランティアチームの一員として参加したキャセイパシフィック航空の客室乗務員であるタラ・タンは「被災地への訪問は心打たれる体験でしたが、ユニセフの活動に支援されている子供たちと出会い、触れ合うことで大きな勇気をもらえました。そして機内で『チェンジ・フォー・グッド』の募金用封筒を乗客に配るという単純な作業が、いかに多くの人々の生活を変えるうえで役に立っているのかを知る有意義な機会となりました」と述べています。

なお、2015年度の「チェンジ・フォー・グッド」による募金の1ヶ月あたりの平均金額は、重度の神経筋疾患を抱える香港の子どもたちへの支援を目的とし、1996年に設立された「キャセイパシフィック車椅子基金」へも寄付されています。


チェンジ・フォー・グッドについて

キャセイパシフィック航空と香港ユニセフ協会は1991年から機内募金活動「チェンジ・フォー・グッド」を展開しており、両替して余った少額貨幣の寄付を通貨を問わず機内で呼びかけています。集められた募金は世界150カ国以上で暮らす恵まれない女性や子供たちを支援するユニセフの活動資金として活用されています。

キャセイパシフィック航空について

キャセイパシフィック航空は140機以上のワイドボディ機を保有し、香港を拠点にアジア・北アメリカ・オーストラリア・ヨーロッパ・アフリカ各方面の約200 都市へ旅客および貨物定期便を運航しています。スワイヤー・グループの一員で香港証券取引所に上場しているキャセイパシフィック航空は、香港ドラゴン航空に全額出資するとともにアジア域内のエキスプレス航空貨物輸送を専門とするエアー・ホンコンの株式の60%を所有しています。世界を代表する航空会社アライアンスoneworldの設立メンバーでもあるキャセイパシフィック航空は、世界有数の航空輸送拠点である香港のさらなる発展に向けて多額の投資を続けています。

ユニセフについて

ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、子供たちが生まれ持った権利が守られ、健やかに成長できることを目指してパートナーと協力しながら世界190以上の国と地域で活動を展開しています。最も過酷な状況に置かれ、最も援助を必要としている子供たちが特別な保護を受けられるように努めるとともに、世界中の子どもたちの命と未来を守るための支援に取り組んでいます。

 

 

本件に関するお問い合わせは
『キャセイパシフィック航空』広報 バーソン・マーステラ 担当:中村、佐久間
TEL: (03) 3264-6713 / FAX: (03) 3237-1244 / [email protected]