キャセイグループ、2025年中間決算で好調な業績を発表
長距離機を追加発注総投資額は1,000億香港ドルを大きく上回る水準に拡大
2025年8月8日金曜日
キャセイグループ(以下「キャセイ」)は8月6日、2025年中間決算を発表するとともに、ボーイング777-9型機14機の追加購入権を行使したことを明らかにしました。これにより、同型機の総発注数は35機に達しました。
キャセイグループ会長のパトリック・ヒーリーは、次のように述べています。「ここ数年、私どもはナローボディ機、リージョナルおよび長距離のワイドボディ機、大型貨物機を含む100機以上の新機材を対象とした包括的な機材更新・拡充計画を進めてまいりました。今回の追加発注により、キャセイの総投資額は1,000億香港ドルを大きく超える規模となり、新しい客室プロダクトやラウンジ、デジタル・イノベーションへの投資も含まれています。これらは、香港の国際航空ハブとしての地位をさらに強化し、お客様の体験価値を一層高めるものです」
「グループ全体として、キャセイパシフィックおよび香港エクスプレスは、2025年に入ってから既に19の新規就航地を発表・運航開始しており、今後さらに増加を予定しています。現在、当グループは世界100以上の都市に就航しており、香港と世界を結ぶネットワークの拡充を続けています」
「また、業界内の複数の権威あるランキングやアワードにおいても高い評価をいただいております。キャセイパシフィックはスカイトラックス社(Skytrax)による調査で『ワールド・ベスト・エアライン』トップ3に選ばれただけでなく、『ワールド・ベスト・エコノミークラス』および『ワールド・ベスト・機内エンターテイメント』の両部門でも受賞しました。さらに、キャセイカーゴはエア・トランスポート・ワールド(Air Transport World)から再び『カーゴ・オペレーター・オブ・ザ・イヤー』に選ばれ、香港エクスプレスはエアライン・レイティングス(Airline Ratings)により『ワールド・ローコスト・エアライン』トップ5に認定されました。これらの成果は、お客様からの揺るぎないご支援と、社員一人ひとりの献身的な努力の賜物であり、心から感謝申し上げます」
安定した2025年上期の業績
キャセイグループは2025年上期、37億香港ドルの純利益を計上しました。これは2024年上期とほぼ同水準です。(2024年上半期:36億香港ドル)この好調な業績は、旅客輸送キャパシティおよび輸送量の増加(収益率はやや低下)に加え、堅調な貨物事業および燃料費の低下によるものです。
一方で、主に3カ月遅れで計上される持分法適用会社の業績は、1億8,100万香港ドルの損失となりましたが、これは2024年上期の3億4,200万香港ドルの損失から大幅に改善されています。
この業績を受け、キャセイグループは普通株主に対して1株あたり20香港セント、総額13億香港ドルの2025年度第1回中間配当を実施することを決定しました。これは2024年と同額です。
顧客体験のさらなる向上へ
キャセイは今後数年にわたり、新しい客室プロダクト、フラッグシップ・ラウンジ、機内食体験などを含む、より一層の顧客体験向上施策を展開していきます。
キャセイパシフィックの新しいビジネスクラス「アリア・スイート」と最新の機内エンターテインメント・システムは、複数の著名なデザインアワードにおいて高い評価を受けています。この成果をもとに、2026年には既存のエアバスA330型機に全く新しい客室を導入し、フルフラットシートを備えた新しいビジネスクラスを設置、2027年にはボーイング777-9型機で世界最高水準のファーストクラス体験を提供する予定です。
さらに、現在運航中の一部のA330-300型機および777-300型機では、リージョナル路線向けビジネスクラスのデザイン刷新を進めており、本年中の完了を見込んでいます。また、2025年8月からキャセイパシフィックは、全機材で「座席背面スクリーンを100%搭載した機内エンターテインメント」と「100%の機内Wi-Fi接続」を両立させた、世界でも稀な航空会社の一つとなります。
地上サービスにおいても、ラウンジの大規模な再開発を開始しました。年初には、全面改装を終えた香港国際空港の「ザ・ブリッジ」がリニューアルオープンしました。今月には、改装された北京のフラッグシップ・ラウンジが開業予定であり、2026年にはニューヨークに新しいフラッグシップラウンジを開設する計画です。
同時に、キャセイカーゴは、特別貨物ソリューション、デジタル機能、サステナビリティ面でのリーダーシップをさらに強化し、今後の成長に向けた体制整備を進めています。
キャセイグループ2025年中間決算の詳細は2025 Interim Resultsをご覧ください。
キャセイパシフィックに関する詳細は、www.cathaypacific.comをご覧ください。