キャセイカーゴ・ターミナルがリサイクル素材50%を使用した航空貨物用プラスチックシートを導入
~貨物事業のサステナビリティ活動を強化~
キャセイ(本社:香港、最高経営責任者:ロナルド・ラム)が香港にて所有・運営する、航空貨物ターミナル、キャセイカーゴ・ターミナルでは2024年3月から、すべての輸出貨物積み付け作業においてリサイクル素材の割合を従来の30%から50%へと高めたプラスチックシートの使用を開始します。この素材は当社が外部業者と独自に共同開発し、貨物機の運航を担当するキャセイ・カーゴとともに厳格な実証実験を行った上で導入するもので、香港の航空貨物ターミナルでは初めて導入されるものです。
キャセイカーゴ・ターミナルは、2023年10月に香港企業として初めてIATA環境アセスメントプログラム(IEnvA)への参加を表明しました。IEnvAプログラムとは、航空業界における環境保護に対する持続可能性の国際評価基準を設定したものです。
2024年3月13日に香港で開催されるIATA世界貨物シンポジウムでは、キャセイカーゴ・ターミナルの最高執行責任者(COO)であるマーク・ワッツが「Circularity in Action - Waste Management at the Cargo Terminal(循環型社会に向けた取組み-貨物ターミナルにおける廃棄物管理)」と題した講演を行い、IEnvAプログラムによって当社のカーゴ・ターミナルがどのように廃棄物管理システムを改善し、貨物業務におけるプラスチックの使用量を最小限に抑えたかについて説明する予定です。
「持続可能性への取組みは、航空貨物の未来にとって極めて重要です。50%リサイクル素材で作られた航空貨物用プラスチックシートの採用は、キャセイカーゴの環境に対する取組みへのコミットメントを補強し、業界の新たな基準となるものです。」
(キャセイ貨物部長、トム・オーウェンのコメント)
「循環型経済は、廃棄物を減らし、製品のライフサイクルを延ばすための重要なコンセプトです。 私たちの貨物ターミナルでは2017年から貨物のプラスチックシートに循環型システムを導入しており、すでにキャセイカーゴ・ターミナルで解体された輸入貨物輸送のプラスチックシートを100%リサイクルしています。このたび実用化される新しいプラスチックシートは、リサイクルされた使用済みプラスチックを50%使用しており、お客様の業務ニーズを満たしつつ新しいプラスチックの使用を減らしています。私たちは、協力会社と共に貨物輸送におけるプラスチック削減という長期的な目標の一環として、代替素材やさらに高いレベルでの再生プラスチックの使用を探求し続けてまいります。」
(キャセイ子会社のサステイナビリティ開発責任者、ミシェル・フォックのコメント)
「IEnvAプログラムは、航空業界を支援する企業が環境管理システムを継続的に改善することで、ベストプラクティスに沿った、事業の将来性を証明する体系的な方法を企業に提供します。私たちがこのプログラムに参加することで、当地域の他施設でもこの取り組みに参加するきっかけになることを願っています。」
(キャセイカーゴ・ターミナル最高執行責任者(COO)、マーク・ワッツのコメント)